マンガアプリ「comico」の人気作品の休載が多い理由について

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以前の記事で、電子コミックが拡大していく中での、

漫画家デビューの方法について説明した際、マンガアプリ「comico」を取り上げました。

しかし、このcomicoですが、最近人気作品の休載が増加しています。

例えば、人気作品「ナルどマ」は6月から9月の3ヶ月間、長期休載していました。

しかも、休載のお知らせは本人からではなく、comico運営から出ており、

長期休載の原因は、作者「米と書いてめーとる」さんの体調不良と発表しました。

さらに、「ナルどマ」の場合、作者が許可していないのに、

運営側が勝手にドラマCDを作成していたり、アニメの出来が非常に悪いこともあり、

ずっと揉めています。

ここで問題なのは、作者に対して二次的著作物を創作することに関する許諾(「翻案権」の許諾)を得る必要があるため、作者が許可していないのに、運営側が二次的利用や商品化を行うのは法律的に問題があるのです。

また、人気作品「ネト充のススメ」は7月末から長期休載しています。

こちらも休載のお知らせは、本人からではなく、comico運営から出ており、

長期休載の原因は作者「黒曜燐」さんの体調不良と発表しました。

そこで今回は「comico」の人気作品の休載が増えたのかを考えたいと思います。

なぜ休載が増えたのかは、「comico」の特徴を考えるとわかりやすいです。

・「comico」の特徴

①週一で縦スクロールのフルカラー連載

運営側:スマホなどの電子デバイスで見るんだから、縦スクロールのフルカラーにしよう!

漫画家:週一でフルカラー連載というのは、間違いなくきついです。

また、漫画家さんの中には、漫画を描くのは得意でも、

色を塗るというのは、違う能力を求められるので、

色を塗るのが苦手な漫画家さんにとっては非常に辛いです。

②給料は、一般的な「原稿料制度」ではなく、「月給制度」であり20万円~

運営側:月給で安定した給料制度の方が漫画家にとって良いはずだ、

そのかわり専属契約になってしまうけど(後述します)

漫画家:週一でフルカラーで連載なので、もちろんアシスタントを雇いところですが、

20万円程度では難しいです。

おそらく、ランキングTOP10に入るような人気作家でも

30~40万以上もらっている作家さんは、ほとんどいないでしょう。

というのも、comicoの公式連載作家は100人以上いますので、

月給20万円としても、運営側は月に2000万以上がコストとなっており、

まだまだマネタイズが上手くできていない現状では、

ランキング上位の人気作家とはいえ、30~40万以上払っているとは思えません。

③おそらくcomicoは「専属契約」だが、高い契約料は出ていない

現在、comicoの人気作品『ReLIFE』を連載している夜宵草氏の

アルファポリスでの連載作品『弱虫リザウンド』が

「諸般の事情により、しばらくの間休載」となっていることから、推測できます。

また、サンデーの編集者が下記のように指摘しています。

「comico」という名前を出しているわけではありませんが、

おそらく「comico」のことだと思われます。

1. 専属契約とマネジメント契約は漫画家さんにとって生命線

2. ただで、そんな契約を結ばせる会社で描いては駄目

3. 作家の最大の権利はどこででも描けることであり、

その権利を捨てるとか、捨てさせるとかありえない

詳しくはこちらのURLを御参考ください。

④単行本になる際に大幅リメイク

運営側:縦スクロールから、書籍では漫画のようなコマ割りになるので、

また違った楽しみ方ができるので、書籍にしても買ってもらえる!

単行本用描き下ろし特別編収録や、スペシャル描き下ろしカバーも付けよう!

漫画家:単行本になる際は、いわゆる通常の漫画のようなコマ割りになるように、

本文を大幅に加筆・修正が加えないといけないですし、

さらには特別収録や、描き下ろしカバーも付けるとなると、大きな負担となります。

しかも、これらの作業は連載を続けながら、行わないといけないので、

非常に辛く、別途お金が出るわけでもありません。

・まとめ

以上のように、comicoの運営側がメリットであると思っていることが、

漫画家にとってはデメリット・負担になっています。

体調不良で長期休載してしまうぐらいだったら、

定期的に休載してお休みしたら良いと思うのですが、

休んでしまうと人気作家とはいえ、顕著にランキングが下がってしまいますので、

なかなか休めません。

(これについては、ランキングの評価方法を工夫すれば良いとは思うのですが。)

週一フルカラーで、月給が20万円程度では、アシスタントを雇うこともできず、

連載を続けていくのも辛いですし、

次の作品を考えるための構想を練る時間もなかなか取れません。

comicoは現在のビジネスモデルを変えないかぎり、

人気連載作家はデビュー作がヒットするだけで終わってしまうため、

ずっと新人を開拓して、デビューさせ続けるしかないと考えられます。

100人以上の連載作家さんを持つcomicoには、

是非とも作家さんのためにも、ビジネスモデルなどを改善して欲しいと思います。

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